ハクキンカイロを2ヶ月くらい使ってみた
1923年(大正12年)に発明され、2018年現在でも量販店に並ぶ、
ハクキンカイロ。
(上部のキャップにはクジャクの模様が。)
知り合いの年配の方にお見せすると
「うわー、これウチのじーちゃんが使ってたわ。」
という声が返ってくるくらい、むか~しからある道具です。
過去に僕の兄が使っていたことがあり、
カイロとは思えないほどの高温を出すことに驚きました。
最近は近所の森など、冬でもフィールドに出て自然観察をすることが多いので、
少しでも寒さをしのげればと去年末に購入し、2ヶ月ほど使ってみました。
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近くのホームセンターで3500円ほどで売っていました。
「試しに買ってみる」には、ちょっとお高いので、
ちょっと躊躇しました(苦笑
ハクキンカイロには燃料となるベンジンを入れます。
こちらは1000円強ほどでした。
弱めのシンナーのような、すこしツンとしたニオイがします。
これを、ハクキンカイロに付属の漏斗のような道具を使って、
ハクキンカイロ内の繊維に染み込ませます。
(左にあるのが漏斗です)
次に、ハクキンカイロの火口部分にライターの火を5秒ほど当てます。
(キャップをはずすと、火口(Y字っぽいもの)が現れます)
すると、思わず「かがくのちからってすげー」と言いたくなるような
反応が起きて発熱します(雑
(※火口部分にはガラス繊維にプラチナが混ぜ込まれた「触媒」があります。
ここに先ほどのベンジンと、空気中の酸素とが触れることで、
ベンジンが酸化され、水と二酸化炭素に変わり、
この時の反応熱で火口部分が高温を発します。
これがハクキンカイロの熱源となるのです。)
この熱、カイロと呼ぶのをためらうくらいめちゃくちゃ高温です。
これは素手で持てんわ。
温度は時間によって多少前後するので、「◯℃が◯時間続く」とは書けません。
が、ハクキンカイロ社公式ホームページでは「熱量(カロリー)は使い捨てカイロの約13倍」と説明されています。
あちちちち。
あちーので、袋に入れて使います。
これはハクキンカイロ本体に付属のものです。
これに入れると、熱湯を入れた直後の湯呑みくらいの温度になります。
僕は普段、背中側の、レギンスとズボンとの間にこの袋をはさんで
腰を温めています。腰痛に効くわ・・・これ・・・(※個人の感想です)
ただし、このような使い方をすると時々、
ズボンの中にカイロが転がり落ち、
さらに高熱のカイロが袋から飛び出て、ズボンの中を大冒険
することがあるので、お気をつけ下さい。
(カイロ用のベルト、買おう・・・)
驚くべきことにこの高温、24時間くらい続きます。
出勤~帰宅までは余裕で同じ温度です。
発熱中、ちょいっとベンジンのシンナーのような匂いがしますが、
これが気になるかどうかは個人差だと思います。
試したことはありませんが、ベルトで覆えばほぼ問題ないと思います。
体のどこにカイロを当てるかに寄りますが、僕の場合(腰に当てた場合)、
この状態でダウンジャケットを来て外を歩くと、
厳冬期にも関わらずけっこう暑いです。
さすがに足先、指先には熱がおよびませんが、
体の中心に近い部分が温かくなるので、この熱を逃さないように
服を選べば、上手に体温を保つことができるのではないかと思います。
ちなみにベンジンの持ちはよく、使用から2ヶ月ほどたった今でも、
ボトルの半分くらいは残っています。
ええと、僕は実質2日に1回くらいの頻度で使っているので、
ボトル1本あれば、2ヶ月間は毎日使えるくらいだと思います。
【まとめ】
・素手で持てないくらいのハイパワーカイロです(戦時中に機材の予熱に使われた技術だそうです)。
・その上、24時間戦えちゃうカイロです。
・コストは 初期費用3500円+1000円+α(カイロ代+ベンジン代+ライター、ベルト代など)
以降はベンジンとライターを買うだけなので、1シーズンあたり1000円強
ぶっ壊れるまで、使ってみようと思います。
ぜひお試しあれ~。
【参考】
ハクキンカイロ ホームページ URL:http://www.hakukin.co.jp/about.html
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