【自然観察】フッキソウ【vol.01】
こんにちは!isakumaです。
「自然観察」のコーナーでは、僕の日頃の自然観察の模様をご紹介しています。
3月中旬~末はピーク外れのインフルエンザにかかり、ひっくり返っておりました。予防しててもかかるときはかかるもんです(-_-;)
外出できるようになってからは春先のキツネの巣穴調査に勤しんでいます。5月に入ると仔ギツネが巣穴から出てきますので、彼らを観察する前準備のため、林の中を歩き回っているのです。
十勝の初春はまだまだ緑が少なく、雪解けが進む林の地面には一面に茶色い落ち葉が広がっています。・・・がそんな中、唐突に緑のじゅうたんが見つかることがあります。フッキソウの群落です。
春になると房のような白い花を咲かせます。
初春でも緑色の葉をつけているので「ははーん、常緑の草なんだなぁ~」
…と思っていたのですが、調べてみるとなんと常緑の小低木だということを知りました。
草本(草)と木本(木)の違いは”形成層があるかどうか”、つまり、年を重ねるに連れて太くなるかどうかにあるそうです。ということは、フッキソウの茎(幹というべきか)は年々太くなっているのか…知らなかった…。花期が終わったら、切って確かめてみようと思います。きっと年輪があるはず…!
それにしても、キレイな、傷ついていない葉を持っていますね。このあたりは冬の間、雪の層の中でエゾヤチネズミがトンネルを掘って、餌探しのためにウロウロしています。厳冬期に、雪の下で見つかる緑の葉はネズミたちにとってはご馳走だと思うのですが、このフッキソウ群落は傷一つついていませんでした。フッキソウの果実にはアルカロイド系の毒素が入っていると言うし、葉や茎にもある程度毒が含まれているのかもしれませんね。アイヌの方々が茎や葉を薬として用いたという記録もありますし(参考:アイヌ民族博物館 “アイヌと植物”)、ネズミたちが嫌がるような成分が含まれているのかも知れません。
これも確かめたいですが。。。さすがに気が引けますね。。。苦笑
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