【自然観察】ふき味噌をつくってみた【すんごい香り】
こんにちは!isakumaです。
「自然観察」のコーナーでは、僕の日頃の自然観察のようすをご紹介しています。
最高気温がようやく10℃を超えはじめ、春の訪れを肌で感じるようになりました。これや、この暖かさを待ってたんや・・・!!
・・・と、思ったら急に吹雪いたり、突風吹き荒れる一日になったり、冬の気圧配置で寒の戻り~なんて、まったく、十勝は最高だぜ。
閑話休題。これまで春の植物をいくつかご紹介してきましたが、いよいよピークが到来しそうです。ちょっと目を話したらすぐに大きくなってしまう植物たち・・・その一瞬の春を、どうにか記憶にとどめたい・・・。せや!山菜食べよ!!!11
というわけで、ふきのとうを獲ってきました。去年フキが生えていたところを覚えておけば楽に見つけられます。覚えて無くても土手沿いを歩けば見つかるでしょう。

今回はまだ花が開いていないものを狙って獲りました。アクが少ないと聞いたのだけど・・・?
ふきのとうは種アキタブキの「花」・・・と言いたいところですが、漢字で書くと「蕗の薹」。「薹」とは花軸、花茎のことを差します。つまり花を支える茎の部分です。ん?じゃあ厳密には花の部分はふきのとうではないのか?うーん・・・まぁ今回は腹に入ればみな同じかな(適当
今回はこちらのレシピに従って作ってみました。勉強になりました!https://www.sirogohan.com/recipe/hukinotou/
一つだけコツを押さえれば、あとは簡単です。それは、先に調味料を合わせておくこと。なんでもフキノトウは変色しやすいらしく、包丁で刻んだものからすぐに黒くなってしまうそうです。あっ、だからフキノトウを炒めるためにあらかじめフライパンを予熱しておくことも大事です。
なのでまずはミソ(今回は合わせ味噌)、みりん、砂糖を先に混ぜておきます。
次に、よく洗ったふきのとうをみじん切りにします。さいの目切りの要領で細かく切っどぅううおおおおおスゲェ香り!!!
ここに来て、ごく当たり前のことに気づきます。そういえばアナタ、フキでしたね。むかし、母が作ってくれた「ふきのおひたし」のビジュアルが、眼前に広がりました。そうそう、これだよフキの香り・・・。強烈なインパクトに圧倒されつつ、んおーとか、んあーとか良いながらすべて切り刻んでいきます。
できた。できたらすぐにフライパン(鍋)へ!黒く変色する前に!
ジュー・・・
おう、ええ音するやんけ・・・当たり前やけどな・・・。
ここでも香りが蒸気に載って上がってくるので、顔面が春に包まれます。嘘みたいだろ・・・外は吹雪いてんだぜ、今。
しんなりしてきたら、先程の調味料を加えて混ぜ、ミソらしい粘り気が残る程度に水分を飛ばしてできあがり。あらかじめ煮沸しておいたビンに入れて保存します。冷蔵すれば2週間位は持つらしい。

皿の重要性を考えさせられる写真。
さて、ドキドキの味見タイムです。どんなお味噌に仕上がっているのか、まずはふき味噌オンリーで口に入れてみます。スプーンの先っちょで、小さじ5分の1くらいをすくって、パク。
うん、あぁ味噌ぉぉおおおおおあああっ、ああああ大人!!!
すごい大人の味!!!
はい、詳しく味を分析してみましょう。3段階あります。
まずやってくるのは味噌にもともと含まれたしょっぱさ。「味噌だものねー」と感じます。次の瞬間、2段階目。これまでの過程でなんども顔面を覆ってきたフキの香りが、口の中ですごい勢いで爆発します。誤解を恐れず表現するならば「ぼっはああああああ」です。具体例を出すなら、ワサビのような広がり方をします。「こいつ、少量のくせにどこにこんなパワーをッ・・・!?」みたいな。自分の見聞の狭さを反省しました。同時に、これが人を山菜採りに駆り立てる理由だと確信しました。この香りの、凍てついた冬が開けた季節にふさわしい開放感といったらもう・・・。すごい。インパクトがすごい。
窓開けてユーミンに「春来たでー!!!」って報告したくなるレベル。
そして3段階目。迫りくる渋み。食べたことを一瞬後悔させるほどの渋み。「ふき味噌がただしょっぱいだけなら、お父さんが酒の肴にするわけないでしょ?」「そだねー」なんて会話が聞こえてきそうな大人の味。参りました・・・。
この記事を書くまでにトーストに挟むなどいろんな使い方をしてきましたが、いまのところ、鶏もも肉を味付けせずに焼いてふき味噌を載っけて食べる、というのが一番美味しかったです。脂臭さが消え、春の香りが載ります。
・・・と、言うわけでいつもの記事の10倍くらいウキウキしながらふき味噌をつくりました。料理は良いですね。いろんな感覚を使う機会を与えてくれます。
あ、そうそう渋みについてですが、ふきのとうをあらかじめ流水に数時間さらしておくと緩和されるそうなので、苦手な方は試してみてください。
まだまだ続く山菜シーズン、次は何を作ろうかな。
おわり
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