【自然観察】ぶぶぶぶ【マルハナバチ類 vol.01】

こんにちは!isakumaです。

「自然観察」のコーナーでは、僕の日頃の自然観察の模様をご紹介しています。

 


このブログの記事について、これまで説明してこなかったことがあります。特に断りがない場合、このブログの写真は僕自身が十勝で撮ってきたものです。ここ数年撮りためた写真たちが、みなさんを生きもの探しに誘ってくれたら幸いです(´ε` ) あっ、無断転載はお止めくださいね。

 

さて、十勝ではエゾエンゴサクが咲きました。ということは、ヤツらが本格的に現れる季節になったということです。そう、花とは切っても切れない関係を持つ彼ら・・・マルハナバチのなかまです。

日の当たる落ち葉に現れたエゾオオマルハナバチ。隙間を見つけては潜り、巣を作る場所を探していた。2019-04-24撮影。


以前ご紹介したビロードツリアブに勝るとも劣らない毛玉っぷり。彼女らが花を訪れると、この毛に花粉がくっつきます。

おしべにぶら下がるアカマルハナバチ。少し伸びるおしべが、彼女の体重を感じさせる。後脚にはまるまるとした花粉ダンゴがくっついている。2017-05撮影。


「彼女ら」といえば・・・春先~中頃に見られるマルハナバチのなかまはすべて女王蜂です。ハチの仲間の多くは巣を作り、多くの働き蜂と女王蜂とが社会を持って暮らしている、ということは、みなさんもよくご存知だと思います。マルハナバチ類の場合、この社会はただ1匹女王蜂だけを残して、冬を迎える前に消滅します。

女王蜂は冬の間、枯れ木の隙間などで冬眠します。そして春の植物が咲き始める今の時期に、地上へ姿を現します。さきほどの写真のエゾオオマルハナバチのように岩の隙間や家屋の軒下などを見て回って、良い条件の地下に巣を作り、卵を生み、花粉を集めて幼虫に与えて、また仲間を増やしていきます。
いまこの季節、姿を見せている嬢王蜂たちは、仲間を増やす最初の元手となる花粉を集めている最中なのです。

キリッとした顔つきのエゾトラマルハナバチ。シロツメクサやスミレによく訪れていた。ほかのマルハナバチ同様、日当たりがいい場所では、水を得た魚のように動きが高速になる。2018-05撮影。


今、天敵に襲われずに花粉をたくさん集めきることが、春の彼女らに課せられた重要なミッション、というわけですね。

さて、くどいくらいに「春はマルハナバチにとって大切な季節」とご説明してきました。なぜなら、春が彼女らにとって大切なだからこそ、いま私たちが日本のマルハナバチのために、取るべき行動があるからです。

この写真のマルハナバチはヨーロッパでとても愛されている。カボチャやトマトの受粉を手伝うことで、私たちに多くの恩恵を与えてくれる。しかし原産地が欧州であるために、ひとたび日本のビニールハウスから出てしまうと・・・。


それはまた次回、ご紹介します。

isakuma

五感で身近な自然を味わって暮らすひと。北海道・十勝に生息。こだわりなく、生きもの全般が好き。博士(農学)。専門はエゾシカの生態。趣味はバードウォッチング。自然観察指導員(日本自然保護協会NACS-J 会員 )。暮らしを楽しくする自然観察を広めることが夢です。ポリシーは「健康第一」。

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