【自然観察】白いおしりにご用心【セイヨウオオマルハナバチ vol.01】

こんにちは!isakumaです。

「自然観察」のコーナーでは、僕の日頃の自然観察の模様をご紹介しています。

 


ついに始まりました10連休!僕は働きつつ、ちょいちょいお休みしつつの10日間を過ごす予定です。山菜採りに、鳥見に、やりたいことがたくさんあるので、休みの日が楽しみ~!!

 

さて、今回は先日のマルハナバチ類のお話に続き、セイヨウオオマルハナバチをご紹介します。

エゾムラサキツツジに訪れるセイヨウオオマルハナバチ。レモンイエローのラインがまぶしい。

ヨーロッパに生息するマルハナバチのなかまで、日本では特定外来種として有名な種です(参考: 環境省新セイヨウ情報)。この種のどういった点が問題かについてはこれまで多くの団体、Webページによって紹介されてきましたので、このブログでは特に取り扱わないことにします。簡潔にまとめると

・花に穴を開けて花粉に触れずに蜜を吸うことがあり(盗蜜)、花粉を運ばないことがある(植物の受粉効率がさがる)

・日本のマルハナバチ類(在来種)の巣を乗っ取って繁殖を邪魔したり、交雑してしまう(遺伝子汚染)

・日本にもともと居なかった寄生虫を持ち込む恐れがある

・・・といった問題があると言われています。

 

閑話休題。今回なにを言いたいかというと、虫とりしよーぜ!と、ただそれだけです。

エゾエンゴサクから盗蜜中。外から穴を開けて、蜜を吸う。

マルハナバチのすごいところはおとなしいところ。よほどグリグリいじめなければほとんど刺すことはない、と言われています。個人的な経験からお話すると、僕はここ5年ほどマルハナバチ類を観察しており、その都度花で蜜をなめたり花粉を集めているところにギリギリまで顔を近づけてガン見してきましたが、刺されたことはありません。花に止まっているところで背中を撫でると、逃げられこそすれ刺されはしませんでした。捕虫網(虫あみのこと)で捕まえて小瓶に入れてじっくり観察してから逃しても、こちらに向かってくることも、仲間を連れて戻ってくることもありませんでした。一度だけ、友人が顔中を刺されたことがありましたが、それは彼がマルハナバチの巣を半壊させてしまったときでした。本当によほどのことをしない限り、マルハナバチに刺されることは非常に稀だと思います。

ここでもう一度、マルハナバチを見てみましょう。

わざと俗っぽく言いますが、このモフモフを安全に、ずーっと見ていられると思うと、ちょっとワクワクしません?w

さぁ、でかけましょう。公園へ

 

マルハナバチのなかまは、これまでこのブログでご紹介したエゾエンゴサクや、まだご紹介していないエゾムラサキツツジ、スミレのなかまなど、公園の植栽や林などでごく普通に見られる花に訪れます。パンジーなどにも来ます。つまり、会いに行けるモフモフなのです。

 

観察するなら、ちょっと肌寒いくらいの朝やくもりの日がオススメです。気温が低いと、彼女らの動きはウルトラ鈍ります。箸でつかめそうなくらいです。逆に日当たりの良い、暖かな行楽日和はちょっとレベルが高いです。元気が良くていいのですが、非常に高速で飛びます。赤いザクかトランザムかってくらいです。

見つけたら、捕虫網をそっと被せて取るもよし、動きが鈍いときは、ジャム瓶やコッペパンの空き袋なんかでも簡単に捕まります。上からそっとおろして被せるだけです(ほぼ刺されないと言ってきましたが、自己責任で行ってくださいね)

 

このとき、マルハナバチのおしりの色をよく見てみてください。クリーム色や褐色だったら在来種、新雪のように真っ白だったらセイヨウオオマルハナバチです。

間違いやすい在来種(エゾオオ-)と外来種(セイヨウオオ-)の胸(背面側)とおしりの色の比較。四角の中は実際に写真からスポイトでとった色だ。

罪はないですが、残念ながら厄介者でもあります。。僕は手を合わせてから踏んづけて、駆除しています。

 

一生懸命生きていない野生生物などいません。外来種か在来種かは人間の基準で分けられただけのことです。だけど、それでも、割を食う連中がいるのが現実なのです。まずは小瓶に入れてみて、じっくり見てみると良いと思います。在来か外来かに関係なく、可愛い顔してますよ。

 

おわり

 

isakuma

五感で身近な自然を味わって暮らすひと。北海道・十勝に生息。こだわりなく、生きもの全般が好き。博士(農学)。専門はエゾシカの生態。趣味はバードウォッチング。自然観察指導員(日本自然保護協会NACS-J 会員 )。暮らしを楽しくする自然観察を広めることが夢です。ポリシーは「健康第一」。

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